不動明王のお告げ
一人ひとりに伝えられている大切なメッセージ
2020年2月25日(火)、シアトル高野山(Seattle Koyasan Shingon Buddist Temple)へ表敬訪問のために渡米。その時、国際線で乗り合わせた三列前の席に座っていた男性乗客が急死。帰国後、「不動明王のお告げ」を授かるように…
本日のお告げ
「もろもろの悪をなさず、もろもろの善をおこない、おのれの心を
浄(きよ)くす。これ諸仏の教えなり」
(20230825am5:28)
本日、早朝の勤行の時に「不動明王のお告げ」、メッセージを授かりました。
この教えは、「七仏通誡偈」(しちぶつつうかいげ)という釈尊と、それ以前に出現した諸仏(過去七仏)が共通して説いた訓戒の句です。
過去七仏(かこしちぶつ)
略して〈七仏〉ともいう。ゴータマ・ブッダすなわち釈迦牟尼仏(しゃかむにぶつ)と、かれ以前に現れたとされる6人の仏たちを併せていう。
6人とは、順に毘婆尸仏(びばしぶつ)、尸棄仏(しきぶつ)、毘舎浮仏(びしゃぶぶつ)、拘留孫仏(くるそんぶつ)、倶那含牟尼仏(くなごんむにぶつ)、迦葉仏(かしょうぶつ)、釈迦牟尼仏(しゃかむにぶつ)のこと。
「過去七仏」. 中村元.『仏教辞典苑』第 二 版. 岩波書店,2002,p.143.
以前、当BLOGで書いた『蜘蛛の糸』(因果応報)のことが思い浮かびました。
因果応報と六道輪廻 | 因果応報によって来世(六道輪廻)が決まるのだろうか
因果応報とは
因果応報(いんがおうほう)とは、善い行いをすれば良い報いを受け、悪い行いをすれば悪い報いを受けるという考え方です。
因果応報は、私たちの人生に大きな影響を与えます。
善い行いをすれば、幸せで充実した人生です。
一方、悪い行いをすれば、不幸や苦しみの人生を送ります。
因果応報は、カルマ(業=行為・宿命)として、現世だけでなく、来世にもその影響を受けるとされています。
私たちは、現世の今に善行を積むことで、来世でより良い人生を送れます。
では、善行とは具体的にどのようなことをさすのでしょうか。
人を助けること、思いやりをもって接すること、感謝の気持ちを持つことなどです。
一方、悪い行いとは何でしょうか。
人を傷つけること、平気でウソをつくこと、恨みや憎しみを持ち続けることなどです。
私たちは、毎日の暮らしの中で、善い行いと悪い行いを繰り返しています。
その積み重ねが、私たちの人生を作り出します。
もし悪いことをしたなら、悔い改め、その罪を償うために善行を積むことが何よりも大切です。
現世が「修行」の場であると例えられるのは、悪しき因縁を断ち切り心身の汚れを払い、
善行を積み、魂のレベルを高めるための本有(ほんう・ほんぬ:生を受けてから死ぬまでの一生の期間、四有の一つ)だからです。
十善戒
仏教では、十善戒が説かれています。
金剛合掌を結び、十善戒を実践することで、さらに善行を積むことができます。
善行を積み重ねることで、幸福のエネルギーが引き寄せられ、集まってきます。
ですから、私たちは、日々を大切にし、善行を積むように心がけるべきではないでしょうか。
善い生き方は、人生をバラ色に光り輝かせます。
逆に、悪しき生き方は、人生を冷たく空しい灰色にします。
今、あなたはどんな環境にいますか。
そして、どんな人たちと共に多くの時間を過ごしていますか。
それは、あなたが前世に積んできたこと(業=カルマ)と無縁ではありません。
やはり、深く関係しています。
過去の行いが、今、事象となって表われ、その因果の報いを受けるのです、必ず。
三毒(貪瞋痴)、三障四魔が常に私たちを狙っている
三毒(貪瞋痴)は三業(身口意)を汚し、必ず三障四魔が近づいてきます。
餓鬼道・畜生道・地獄道は存在します。
ノウマク サマンダ バザラダン センダ マカロシャダ
帰命 普遍 諸金剛 暴悪魔障 大忿怒者
ソワタヤ ウン タラタ カンマン
摧破 恐怖 忿怒聖語 不動明王
※ 摧(サイ):訓「くだく」「くじく」
※ 三毒の煩悩を焼き尽くし、三障四魔を悉く退散させる。
怨敵退散・悪魔調伏の最強真言
【参考】『アメーバーブログ』(外部リンク)