不動明王のお告げ
一人ひとりに伝えられている大切なメッセージ
2020年2月25日(火)、シアトル高野山(Seattle Koyasan Shingon Buddist Temple)へ表敬訪問のために渡米。その時、国際線で乗り合わせた三列前の席に座っていた男性乗客が急死。帰国後、「不動明王のお告げ」を授かるように…
本日のお告げ
本日の不動明王のお告げ
「真言はこれ明なり この明を以て我れ及び病者ならびに魔鬼等を照明して
貪瞋痴の闇蔽(あんへい)を息(や)む」
(20230919PM3:42) (秘蔵記)
本日は、午後からの護摩の時に上記の「不動明王のお告げ」、メッセージを授かりました。
これは、お大師様の御言葉です。
貪瞋痴とは、まさに三毒(煩悩)のことです。
心を惑わせ、迷わせ、執着させる「欲望、憎しみ、無知」のことです。
あらゆる不幸の原因です。
■ 秘蔵記
「真言はこれ明なり この明を以て我れ及び病者ならびに魔鬼等を照明して
貪瞋痴の闇蔽(あんへい)を息(や)む」
真言は呪いである。呪によって自分や病人、悪魔などの障りを照らし、貪り、怒り、愚痴の闇を除去する。
【真言】. 近藤 堯寛.『空海名言辞典』付・現代語訳. 高野山出版社,2002,p.93.
先日も、同じ「秘蔵記」の中の御言葉を授かりました。
今回も、また同じように千手観音真言「オン バザラ ダラマ キリク」が心中に鳴り響きました。
千手観音は、千の手と千の眼を持つ観音様です。
千の眼や千の手(あらゆる手段)によって、衆生の願いをかなえます。
つまり、千とは衆生救済の慈悲が無量(推し量ることができない)ことを意味します。
数年前に訪れた東大寺(奈良)戒壇院千手堂の千手観音様のことが再び心に浮かびました。
やはり、あの千手観音様にまた会いに行きなさい、というお告げなのかもしれません。
やはり、あの千手観音様に、というお告げなのかもしれません。
いずれにせよ、「真言」が不動明王の西に向かえの意味を明らかにするための重要なキーワードの一つのように感じます。
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真言の効果を高める方法(金剛合掌)
■ 般若心経秘鍵/念持真言
真言の力は不思議である。ひたすら真言を唱えているだけで苦悩が取り除かれる。
なぜならば、真言一字の中には無数の意味が含まれ、この身に応じて真理が示されるからである。
【真言】. 近藤 堯寛.『空海名言辞典』付・現代語訳. 高野山出版社,2002,p.92.
真言には、大変不思議な力があります。
私も真言の偉大な力によって、これまで困難や苦難を乗り越え、数々の難を逃れてきました。
そして、神仏の天啓、お告げやお導きを授かりました。
こうした真言の効果を高めるためには、やはり真言を毎日継続的に唱えることが重要なポイントです。
短い時間でも構いませんが、毎日コツコツと唱えることで、真言の効果をより強く実感します。
「継続は力なり」と申しますが、真言も同様です。
さらに、真言を唱える時に、金剛合掌を結びおこなってみてください。
右手は仏界を、左手は衆生界を表わします。
二つの世界は、本来一つの世界です。
そして、仏と私たちがいつも一緒であることの証(あかし)が金剛合掌なのです。
ですから、真言を唱える際には感謝の気持ちを忘れずに持つことが大切です。
真言は私たちに多くの恩恵をもたらしますが、その恩恵に感謝することで、より強力な効果を期待できます。
そして、平素から「身口意」の三業を清浄にし、三毒(貪瞋痴)や、三障四魔を近づけないようにすることもお忘れなく。
三毒とは
三毒とは、3つの煩悩(貪瞋痴=三毒)をいいます。
私たちの心を惑わせ、迷わせ、執着させる「欲望、憎しみ、無知」のことです。
あらゆる不幸の原因です。
■ 内観
内観とは、自分の意識やその状態に向き合い、観察することです。
自分の内面を見つめることによって、自己理解が深まり、心理的な変化に気づき、心の成長を促します。
内観の目的は、自己の心や思考、感情、感覚、身体的な感触などを客観的に観察することによって、自己の本質や心の変化やパターン、信念や信条、言動について深い洞察を得ることです。
また、対人トラブルを未然に防いだり、回避したり、解決する方法となります。
内観は自己意識を高め、自己の思考や感情に気づき、それらを客観的に受け入れることを通じて、心の安定やバランスを取る手段です。
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【参考】『天宮光啓 瞑想会』(外部リンク)
現在、対人トラブルや人間関係で悩まれている方は、三毒(貪瞋痴)を無毒化するために、日常の生活習慣や、心の持ち方、気持ちの切り替え方(方法)などを見つめ直してみてはいかがでしょうか。
そして、三毒から身を離す「心身の浄化」の実践をおこなうことをご提案します。
例えば、座禅や瞑想、礼拝、読経や真言を唱える、法話を聞く、お寺や神社に参拝する、四国遍路や各霊場を訪れるなどです。
また、瞑想(阿字観・月輪観)や内観、護摩を行じるなど専門的なものもございます。
特に、内観は自分の言動について省(かえり)みる(良し悪しを考える)点が重要です。
もし悪いことをしたと気づいたら、素直にあやまり、謝罪することが大切です。
さらに、日頃の感謝の気持ちを誰かに伝える、お礼の手紙を書くなど素直な気持ちで「ありがとう」を伝えてみることなども「心身の浄化」につながります。
そして、心が静かになったら、お仏壇に向かい金剛合掌を結び、心静かな時間をお過ごしください。
そうすれば、何を悩み、何に苦しみ、何が自分を不幸にしているのか、その原因が見えてくるはずです。
きっと、解決の糸口が見つかりますので、ご自分を大切にし、根気強く最後まであきらめずに頑張ってください。
応援しております。
三毒とは、心の安らぎや真の幸福を妨げる元凶、「貪(とん)・瞋(しん)・痴(ち)」の3種の煩悩(ぼんのう)をいいます。
貪欲(とんよく):欲望にまかせて執着し、むさぼること
瞋恚(しんい):思い通りにならないことに対し怒ること
愚痴(ぐち):物事の道理に暗く、妄念によって迷い苦しむこと
これらの感情や心の状態は、私たちの正しい判断をゆがめ、負の行動や感情を引き起こす原因です。
人々の心を乱し、苦しみや不安を引き起こします。
人の善心を害するので「三不善根」ともいいます。
欲望は執着や不満を生み出し、憎しみは他者への怒りや敵意になります。無知は真実を見失わせます。
例えば、欲望に固執しすぎると不満や焦燥感を感じやすくなります。
欲望が肥大化すると、物質的なものだけでは満足できなくなり、人間関係で相手を精神的に支配したり、思い通りにコントロールしようとする強い感情が芽生えます。
また、憎しみは他者への敵意や怒りとして、暴力的な言動を生じさせ、時に凶悪な犯罪に走らせ、感情のコントロールができなくなります。
そして、この感情が支配すると、心には常に嫉妬や憎悪、苦しみや緊張感が渦巻き、人間関係を損ない、心を暗くします。
以前、ある受刑者の方と対談する機会がありました。
その時、「刑務所は、まさしくこの世の地獄です」という言葉がすべてを語っているように感じました。
話は戻しますが、無知は真実を見失い、誤った判断や行動を導く原因です。無知によって私たちは自分や他者を理解することが難しくなり、誤解が生じる可能性があります。
これら三つの毒から解放されることで、心は平和で善意に満ちた状態におのずと近づきます。
三毒(さんどく)
衆生の善心を害するもっとも根本的な3種の煩悩を毒にたとえたもの。
教学用語としては(三不全根)と呼ばれ、また垢(けがれ)にたとえて三垢(さんく)ともいう。
「三毒」. 中村元.『仏教辞典苑』第 二 版. 岩波書店,2002,p.396.
内観
■ 内観
内観とは、自分の意識やその状態に向き合い、観察することです。
自分の内面を見つめることによって、自己理解が深まり、心理的な変化に気づき、心の成長を促します。
内観の目的は、自己の心や思考、感情、感覚、身体的な感触などを客観的に観察することによって、自己の本質や心の変化やパターン、信念や信条、言動について深い洞察を得ることです。
内観は自己意識を高め、自己の思考や感情に気づき、それらを客観的に受け入れることを通じて、心の安定やバランスを取る手段となり得ます。
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【参考】『高野山大師教会光寿支部』(外部リンク)
内観によって、自分の中に探していた答えがきっと見つかります!
内観しながら、信の炎(信じる力)を燃え上がらせ、不動明王真言「慈救呪」を唱え、自分を鼓舞してみてください。
すると、自己の心の中に巣くうネガティブな考え方や、負の感情が不動明王の力強い炎によって焼尽され、元気、やる気、勇気がみなぎってきます。
どんな境遇にあっても、幸福に生きる道が必ずある、この大切なことを見失わず、見つけ出す方法、それが内観です。
不動明王真言「慈救呪」
ノウマクサンマンダ バザラ ダン センダマカロシャダ ソワタヤ
ウンタラタ カンマン
当サイトでもアクセスの多い重要なキーワード(三毒・十善戒など)は、特にリライト記事として加筆・修正して公開しています。(2023/09/14) …≫ 詳細ページ
【参考】『高野山大師教会光寿支部』(外部リンク)