護摩祈祷

知られざる驚異の世界、霊能力者とは…

この記事はこんな内容

これまでチベットやインド、ネパールなど世界中の仏教聖地を巡礼し、また、密教(秘密仏教)のあらゆる神霊地などで仏道修行やタントラ系の瞑想、ヨーガの修行などいろいろとおこなってきました。

そうして得た貴重な体験や経験から垣間見た摩訶不思議な超常現象の世界「知られざる驚異の世界」と題して綴ってまいります。

今回はズバリ「霊能力者」です。

この世には存在する、私たちがまだ知らない神秘の世界が

「本物の、真の霊能力者と出会ったことがありますか」、なぜか最近よく似た同じ質問をちょうだいします。

結論から言えば、「はい、あります」

転生活仏や高僧のラマ僧、密教修行僧、またインドではヨーギー(ヨーガ行者)やファキール(呪術師)、ネパールではクマリと呼ばれる人々とも会ってきました。

特に、チベット仏教カギュ派の最高位の化身ラマ「カルマパ17世」に謁見した時のことは今でも鮮明に覚えています。

なぜなら…、化身ラマとされるある驚くべき事象があったからです。

● クマリ

クマリとは、生まれながらにして女神として崇められている少女のことを指します。ネパールではヒンドゥー教や仏教が盛んであり、クマリは主にカトマンズのクマリガルに住んでいます。

クマリは、トーラ(Taleju)女神の化身とされており、ネパールの王族や政治家たちからも敬われています。クマリには様々な役割があり、例えば、神聖な儀式に参加するために招かれたり、病気や不運を回避するために祈りを捧げるために訪れる人々に祝福を与えたりします。

クマリは通常、幼い女の子の中から選ばれます。選ばれた少女は、ある一定の身体的条件を満たしている必要があります。そして、クマリとしての役割を担うために、彼女の家族と別れ、クマリガルの寺院に移り住みます。クマリは大切に育てられ厳格な儀式に従って育成されます。しかし、彼女が初潮を迎えると、クマリの地位は終わります。その後は普通の女性として生活を送ります。

霊能力者とは

※ カルマパ17世(右)と謁見する好機に恵まれました。ブッダガヤ(インド)にて。

それは、金剛冠(化身仏や報身仏の特徴とされているもの)という印が見えたからです。

金剛冠とは報身仏の特徴の最たるもので、宝冠のように頭上で輝く光の輪のような形をした非物質的なものです。

報身仏は、衆生救度の願いと実践を重ねることによって報われた功徳(因行果徳)を持つ身体であり、真理の生きた姿とされています。

■ 三身(さんじん)

● 法身(ほっしん): 絶対的な真理そのものである身体

● 報身(ほうじん): 菩薩が修行によって完成させた身体

● 応身(おうじん): 衆生救済のために現れる身体

一般的に霊能力者とは霊的な世界や超自然的な現象に敏感であるとされる人々をさします。

そして、彼らには以下のような特徴があるとされています。

霊能力者の特徴

鋭い直感力

直感力が強く、第六感を駆使して直感的に相手の気持ちや状況を察知することができます。また、超自然的な現象に対しても、感受性が高いため、その存在を瞬時に感じることができます。

神秘的な体験を経験している

霊能力者は、幼少期や若い頃に神秘的な体験を経験していることが多く、その後、自らの霊的な能力を開花させるきっかけとなります。

ヒーリング能力がある

霊能力者は、相手の体調を察知し、ヒーリング能力を持っていることがあります。手当てをすることで、相手の痛みやストレスを軽減することができます。

自分自身と向き合うことができる

霊能力者は自分自身の内面と向き合うことができます。自分の感情や思考を深く理解し、自分自身を癒すことができます。

精神的な成長を求める

霊能力者は、精神的な成長や啓発を求めることが多く、瞑想やヨガなどの実践を取り入れることがあります。

以上が一般的に霊能力者の特徴とされているものです。ただし、霊的な世界や超自然的な現象は科学的に検証されたものではなく、また、個人差が大きいため、信じるかどうかは個人の自由です。

なお、個人的には人の心の機微を察知し、自然や動物を愛する感性や感受性、芸術性が豊かな心の持ち主であり、道徳心が高い人物こそ本物の霊能力者の資質を具えていると思います。

道徳心とは、人が自らの行動や判断において、正しいと思われることや社会的に望ましいことを尊重し、実践するための心のあり方や思考のプロセスをさします。

具体的には、自己責任感や他者への思いやり、正義感や公正さ、誠実さや正直さ、そして倫理観などが含まれます。道徳心が強い人は、社会的に受け入れられるような行動や判断をすることができ、周囲の人々から信頼を得ることができます。

道徳心は、文化や宗教、個人的な経験、教育などから形成されると考えられており、人によって異なる場合があります。しかし、社会的に望ましいとされる倫理的な価値観を共有することで、個人の道徳心を育むことができます。

弘法大師空海、太陽の光のように平等にすべてを照らす

こうした点を鑑みると、私が感じる一番の霊能力者とは…、

やはり、弘法大師空海お大師様です。

”不動明王のお告げ、”西”というメッセージの謎”、宿曜経(しゅくようきょう)とは…※2023年3月28日に公開した記事ですが、リライト記事に必要な文言等を追記、その他の部分も修正して2023年8月18日に再度公開しまし...

それは、私が真言宗の僧侶だからではありません。

次元を、時空を超えて太陽のように私たち一人ひとりのことを平等に照らし、見守ってくださっておられる、そう強く感じるからです。

そこで、今月は弘法大師空海、お大師様のお生まれになられた善通寺を訪ねてまいります。

そして、またあの室戸の大きな空、大きな海にも会いにでかけてきます。

空海散歩 (第10巻 )大日の光『空海散歩』(第10巻)大日の光、弘法大師御誕生千二百五十年に向けた記念全集。 その最終巻がついに完成しました。今回のテーマは、密教の教主大日如来の光について。 大日の光は真実の光、この世のすべてをあまねく照らす。...

これからも善行をおこない、功徳をたくさん積み重ねたいです。

善行をおこない功徳を積み重ねる

功徳は「因行果報」(いんぎょうかほう)、善因善果、必ず来世につながり大きな果実(幸福・恩恵)となってもどってきます。

真言や陀羅尼を唱えたり、お経を読んだり、また、神社やお寺に参拝する、あるいは四国遍路のような巡礼にでかけるなどすべて「善行」です。

さらに、仏道修行をしたり、僧侶に御祈願や御祈祷(護摩祈祷など)を依頼することも立派な善行です。

因行果報(いんぎょうかほう)

「因行果報」(いんぎょうかほう)とは、行為の原因によって、それに応じた結果を得るという意味です。

人間が行う行為(因)には必ず結果(果)がついて回り、その結果がその人の今後の生命や運命に影響を与えるとされています。

善行を行えば良い結果が、悪行を行えば悪い結果が現れると考えられています。

※ 諸神仏やお大師様との仏縁は前世から続いてきた証であり、現世、そして来世へつながっていきます。

今後またいろいろと加筆していく予定です。

ぜひお楽しみに。

なお、密教(秘密仏教)には越法罪(密教で禁じられる三種の重罪)があります。ご質問をなされても詳述できないこともございますので、予めご了承ください。

ABOUT ME
@kokei_amamiya
これまでチベットやインド、ネパールなど世界中の仏教・密教聖地を巡礼する旅をしてきました。そうして得た貴重な体験や経験をいかした様々な活動をおこなっています。希望の明るい未来を目指して共に前進!