真言・陀羅尼・お経

シリーズ『真言の効果を最大限に発揮させる方法』願いが叶う3つの最強真言(如意輪観音呪・光明真言・孔雀明王真言)

この記事は、リライト記事として加筆・修正して再度公開しています。

「真言は不思議なり」、真言にはとても魔訶不思議な力があります。

その偉大な力によって、人生を思い通りに、毎日を明るく楽しく元気よく過ごしたいですね。

監修:天宮光啓 / 管理・運営:高野山大師教会光寿支部 事務局

真言の効果的を最大限に発揮させる方法

シリーズ『真言の効果を最大限に発揮させる方法』(効果的な真言と真言を連続で組み合わせる方法)、願いが叶う3つの最強真言(如意輪観音呪・光明真言)その効果はいかに……

これまでたくさんの「悩み相談」を受けてきました。

悩みが即解決し、願いがすぐに叶う方法があれば教えてくださいとの声をよく耳にします。

そこで、こうした誰もが関心の高い、興味のあるテーマを、今後はブログ記事やYouTube動画でいろいろとお伝えしていきたいと思います。

真言とは

真言(しんごん)とは、サンスクリット語のマントラ(मन्त्रः [mantraḥ])の訳語です。

宇宙の「真理・真実の言葉・秘密の言葉」といった意味があります。

真言を唱えると現世利益を授かり、病気や災難から逃れ、幸運が引き寄せられます。

また、真言は密教の奥義であり、その修法や修行において大変重要な役割を果たします。

密教では真言を唱え、如来・菩薩・天部・明王などを観想することで、諸神仏と瑜伽し悟りに至るとされています。

■ 真言

〈呪〉〈神呪〉〈密呪〉(密言)などとも訳す。

本来は『リグヴェーダ』の本集を形成する神聖な呪句をいった。

サーヴィトリ呪に代表されるそれらは、多くの神々に対する呼びかけ、誓願の句であるが、

この句それ自体に神聖な力(それが梵(ぶらふまん)の語源であるとされる)が宿っており、神々をもその意味のごとくに支配するものと考えられ、この力に依頼して公的私的な祭祀においてバラモン(婆羅門)僧によって誦唱された。

「真言」. 中村元.『仏教辞典苑』第 二 版. 岩波書店,2002,p.567.

真言の効果

古来より、真言には不思議な力が秘められているとされてきました。

三毒(貪瞋痴)が滅し、心眼が開き、真実の姿(実相)が見えるようになります。

さらに、一心に唱えることですべての願いが叶い、どんな苦難や困難にも打ち克ち、不安や悩み一切の苦しみから解放されます。

そして、もし命の危険が差し迫ったり、トラブルに巻き込まれたりしてもそれらを回避し、たとえ病気や怪我、病魔や死魔、三障四魔が襲ってきたとしても、真言を唱えるとあらゆる災厄や災難から身を守ってもらえます。

真言の唱え方(重要なポイント)

真言を唱える際の重要なポイント(コツ・ヒント、注意点)として以下の点に気を付けて真言を唱えます。

まず、1つの真言を唱える際は:回数・速度・リズムなどがあります。

例えば、真言を唱える回数は、3、7、21、108回などです。速度とは、お経を読むときのように「緩読」や「急読」などです。

リズムは、真言(マントラ)一文字、一文字を雨だれが石を穿つように「ぽっぽっ」と一定に、リズミカルに唱えるなどです。

● 2つ連続して真言をお唱えする際:相生・相剋・比和など

そして、特に私が心がけていることは、陰陽五行の作用にあるような「相生の関係」(好ましい関係)「相剋の関係」(好ましくない関係)、に十分注意しています。

「比和の関係」(可も不可もない関係)などを考慮し、熟思黙想してお唱えすることです。

これらのことはあくまでも個人的な意見や見解です。したがって、絶対にこの通りにしなくてはならない訳ではございません。

また、真言の効果を保証したりするものでもございません。

これまで体験したり、経験してきたことをもとにした独自の真言の唱え方です。

真言の唱え方

● 1つの真言を唱える際は:回数・速度・リズムなど

● 2つ連続して真言をお唱えする際:相生・相剋・比和などの関係性に注意

さらに、「三密」(さんみつ)が重要です。三密とは、仏の身口意のことで、身密・口密・意密です。

如意輪観音呪(心中心呪と心呪)と光明真言

ちょうど昨日が如意輪観音様の縁日でしたので、如意輪観音呪心中心呪心呪)と光明真言の3つを組み合わせています。

この3つの真言は願いが叶う「最強真言」の呼び名がある真言ばかりです。

真言は、仏の智慧慈悲、功徳をあらわす「真実(宇宙の実相)の言葉(メッセージ)」です。

また、言葉自体に不思議な力が宿っているとされています。

よって、真言の音の響きを意識することがとても重要です。

真言を唱えることで、心の奥底に潜む煩悩(三毒)が消滅し、あらゆる物事の本質を悟ります。すると、心が本来の自由を取り戻し、三障四魔が近寄ってこれなくなり、邪魔されたり、妨害されたりせず物事がスムーズに運び、願いが成就します。

つまり、真言を唱えることで、心身が浄化され、仏の守護によって三毒や三障四魔から身を守り、さまざまな効果、恩恵(現世利益)を得ることができます。

ぜひお役立ていただければ幸いです。

最強の真言の唱え方

シリーズ『真言の効果を最大限に発揮させる方法』(効果的な真言と真言を連続で組み合わせる方法)、願いが叶う3つの最強真言(如意輪観音呪・光明真言)その効果はいかに……

如意輪観音(にょいりんかんのん)

如意輪観音とは、仏教で信仰される観音菩薩の一尊です。

また、観音菩薩の変化身(へんげしん)とされ、六観音の一尊です。

如意宝珠と蓮華を手に持ったお姿です。

「如意」とは、思うままに智慧や財宝、幸せをもたらすという如意宝珠(チンターマニ、霊験のある宝の珠)のことをいい、あらゆる願いを叶える力の象徴とされています。

「輪」(チャクラ)は、三毒の煩悩を打ち砕く「法輪」(ダルマ)のことです。

真言は「オン ハンドマ シンダマニ ジンバラ ウン」(心呪)、「オン バラダ ハンドメイ ウン」(心中心呪)です。

現世利益は、「智慧、財福、福徳授与、安産、延命」などです。

光明真言(こうみょうしんごん)とは

光明真言(こうみょうしんごん)は、正式名称を不空大灌頂光真言(ふくうだいかんぢょうこうしんごん)といいます。

密教経典である「不空羂索神変真言経廿八灌頂真言成就品(菩提流志訳)」や「不空羂索毘盧遮那仏大灌頂光真言(不空訳)」に説かれています。

仏教伝来とともにわが国に伝わったとされます。

また、弘法大師、慈覚大師によって唐より直接請来されました。

真言宗で最も重要視される真言です。

光明真言(こうみょうしんごん)

となえたてまつる光明真言は 大日普門の万徳を二十三字に摂めたり

おのれを空しゅうして一心にとなえ奉れば みほとけの光明に照らされて

三妄(まよい)の霧おのずからはれ浄心の玉明らかにして

真如の月まどかならん

おん あぼきゃ べいろしゃのう まかぼだらまに はんどま じんばら はらばりたや うん

仏前勤行次第より

光明真言(真言とは、真理を語った言という義)

「オン アボキャ ベイロシャノウ マカボダラマニ ハンドマ ジンバラ ハラバリタヤ ウン」

帰命 不空 光明返照 大印相 摩尼宝珠 蓮華 焔光 転 大誓願

帰命・効験空しからざる返照の大印、すなわち、大日如来の大光明の印よ、

宝珠と蓮華と光明の大徳を有する智能よ、

われ等をして大菩提心に転化せしめよ。

徳山暉純『梵字手帖』木耳社,2007年

光明真言は、二十三の梵字(種子)から成ります。

※ 最後の休止符を入れて二十四です。

光明真言は、密教の教主大日如来に対する聖なる祈願の明呪とされています。

真言の「マニ」は、摩尼宝珠(まにほうじゅ)、如意宝珠(にょいほうじゅ)のことです。

つまり、如意(意の如く自由に、思い通りに)輪観音真言とも深く関係するとも考えられます。

よって、光明真言と如意輪観音真言を一緒に唱えることで、それぞれの真言の相乗効果が期待できます。

なお、光明真言は不幸や災い、さまざまな災厄を取り除いてくれる最強の真言とされていますが、邪まな気持ちで唱え続けることは逆効果になりかねません。

やはり、心や魂の汚れを落とし、清浄な気持ちで、自他共の幸せを念じて唱える、そうすることで真言の本来の不思議な力がフルに発揮され、「最強の真言」になると思います。

千手観音真言

千手観音真言※ 四国霊場第38番札所金剛福寺にて撮影

千手観音

別名: 千手観世音・蓮華王・大悲観音・蓮華王など

観音菩薩の変化身(へんげしん)。六観音の一尊

すべての生きとし生けるものを救済する誓願を立てられた仏様です。

一切衆生を救うために千の手と千の眼をお持ちです。

二十八部衆を眷属として従えています。

千手観音は、千の手で苦しみから人々を救い、千の眼によって私たちをいつも見守っておられます。

災難除けや病気平癒をはじめ、人と人の縁を結びつなぎます。

したがって、恋愛や復縁、良縁や結婚、安産や子宝成就、夫婦円満などの現世利益があります。

また、後生善処(ごしょうぜんしょ:亡くなったあと来世でも幸せに過ごせる)などのご利益もございます。

オン バザラダラマキリク 『真言宗常用諸経要聚』

※ 千手観音真言には、とても深い秘密が隠されています。

最強の真言を唱えるためのヒント

まずは、耳で聞き、次に心の中で唱え、最後に声を発して、自身が発した真言に意識を向けることがポイントです。

最強の真言を唱えるために

先日の四国霊場巡礼から、新たなメッセージをまたいろいろと授かりはじめています。

やはり、東大寺の戒壇院千手堂で千手観音様にお会いしたことが大変意味深いことだったとあらためて確信しました。

今日は、法務である場所を車で通っている時に、千手観音真言が聞こえてきましたので、

本日の夕勤行後のヨーガの時に、サハスラーラチャクラに意識を集中させながら、千手観音真言を唱えました。

天宮光啓タントラヨーガ(サハスラーラチャクラ三点倒立)※ 頭頂のサハスラーラチャクラ(千手観音と深くつながっているとされるチャクラ)に意識を集中させて、千手観音真言を唱える独自のタントラヨーガの修行法を毎日実践しています。

ヨーガ(yoga)とは、サンスクリット語で結合や統制、統合などを意味する言葉で、仏教では心身の働きを抑制・コントロールし、解脱や三昧、涅槃に至ることをいいます。

ハタヨーガをベースとした当方独自の心身の鍛錬法(ヨーガ体操、呼吸法・瞑想法)です。

ヨーガの目的は、自我意識の働きを抑制し、感覚や欲望に振り回されない心に近づけることです。

天宮光啓ヨーガ独自のタントラ(密教)ヨーガにて、心身を鍛え、病気や、三毒・三障四魔に負けない心を育み、真実の幸福(即身成仏)を目指すことを最大の目的とします。/ 画像:孔雀のポーズ

これからも、困難や苦難を乗り越え、神仏加持によって奇跡を起こし、感動の人生を過ごされることを切に願い、ご相談者やご依頼者の方々の願いが成就するように努めてまいります。

人生を明るく楽しく元気よく有意義に、そのためには気持ちを強く持ち続けれるよう真言に親しんでいただければ幸いです。

私たちの内には「無限の可能性」が秘められている!

生かせいのち

まとめ

「真言の効果を最大限に発揮させる方法」には、いろいろなやり方が存在します。

この記事でご紹介したものは、あくまでもほんの一例です。

密教(秘密仏教)には、越法罪がございます。

これは、越三摩耶といって血脈相承で授かった法脈を冒す愚行、非常に重い罪です。

例えば印明をむやみやたらに人に教えるなどです。

よって、詳述できないことも少なくありませんが、真言(マントラ)の真実の力を一人でも多くの方々に知っていただき、その霊験や加持力、効験を実感してもらいたいです。

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真言の唱え方のポイント

● 1つの真言を唱える際は:回数・速度・リズムなど

● 2つ連続して真言をお唱えする際:相生・相剋・比和などの関係性に注意

さらに、「三密」(さんみつ)が重要です。三密とは、仏の身口意のことで、身密・口密・意密です。

最強の真言を唱えるためのヒント

まずは、耳で聞き、次に心の中で唱え、最後に声を発して、自身が発した真言に意識を向けることがポイントです。

ABOUT ME
@kokei_amamiya
これまでチベットやインド、ネパールなど世界中の仏教・密教聖地を巡礼する旅をしてきました。そうして得た貴重な体験や経験をいかした様々な活動をおこなっています。希望の明るい未来を目指して共に前進!