不動明王のお告げ
一人ひとりに伝えられている大切なメッセージ
2020年2月25日(火)、シアトル高野山(Seattle Koyasan Shingon Buddist Temple)へ表敬訪問のために渡米。その時、国際線で乗り合わせた三列前の席に座っていた男性乗客が急死。帰国後、「不動明王のお告げ」を授かるように…
本日のお告げ
本日の不動明王のお告げ
「三毒(貪瞋痴)を焼尽せよ」
(20230904AM4:47)
本日は、早朝目覚めた時に上記の「不動明王のお告げ」、メッセージを授かりました。
そして、お大師様の『三妄執は貪瞋痴 開けば百六十心 乃至八万の塵労なり』の御言葉も浮かびました。
『三妄執は貪瞋痴 開けば百六十心 乃至八万の塵労なり』(秘蔵記)
迷いの執着は、貪り、怒り、愚痴の三つである。
これを詳細にすれば百十種の心になり、八万の煩悩となる。
第四 苦界編【煩悩】. 近藤 堯寛.『空海名言辞典』付・現代語訳. 高野山出版社,2002,p.421.
心の迷いが執着という3つの煩悩(貪瞋痴)を生み出します。
3つの煩悩(貪瞋痴)とは簡単にいうと、欲望、憎しみ、無知のことです。
これらは、私たちの心を混乱させ、負の行動や感情を生み出す原因です。
現在、対人トラブルを抱えていたり、人間関係で悩まれている方は、この三毒を疑ってみてください。
きっと、解決の糸口が見えてくるはずです。
三毒とは
三毒とは、心の安らぎや真の幸福を妨げる元凶、「貪(とん)・瞋(しん)・痴(ち)」の3種の煩悩(ぼんのう)のことです。
人々の心を乱し、苦しみや不安を引き起こす元凶です。
人の善心を害するので「三不善根」ともいいます。
貪欲(とんよく):欲望にまかせて執着しむさぼること
瞋恚(しんい):思い通りにならないことに対し怒ること
愚痴(ぐち):物事の道理に暗く、妄念によって迷い苦しむこと
これらの感情や心の状態は、私たちの正しい判断をゆがめ、負の行動や感情を引き起こす原因です。
欲望は執着や不満を生み出し、憎しみは他者への敵意や怒りを募らせ、無知は真実を見失わせます。
三毒(さんどく)
衆生の善心を害するもっとも根本的な3種の煩悩を毒にたとえたもの。
教学用途していは(三不全根)と呼ばれ、また垢(けがれ)にたとえて三垢(さんく)ともいう。
三毒(さんどく)とは、貪瞋癡(とんじんち)のことです。
「三毒」. 中村元.『仏教辞典苑』第 二 版. 岩波書店,2002,p.396.
三毒の影響
三毒を分かりやすくいえば、欲望、憎しみ、無知です。私たちの心を混乱させ、負の行動や感情を生み出し、不幸を招く元凶です。
例えば、欲望に固執しすぎることは、私たちを不満や焦燥感に追いやります。
欲望が支配すると、物質的な追求だけでなく、人間関係や自己評価においても満足感を見失います。
また、憎しみは他者への敵意や怒りの言動を生じさせます。この感情が支配すると、心には常に嫉妬や憎悪、苦しみや緊張感が広がります。
憎しみは人間関係を損ない、心を暗くする要因です。
さらに、無知は真実を見失い、誤った判断や行動を導く原因です。無知によって私たちは自分や他者を理解することが難しくなり、誤解や誤解が生じる可能性があります。
これら三つの毒から解放されることで、心は平和で善意に満ちた状態に近づきます。
三毒を克服する方法は、座禅や瞑想、礼拝、読経や真言を唱える、法話を聞く、お寺や神社に参拝する、四国遍路などの霊場を訪れるなどです。
特に、毎日の習慣としてお勧めなのが「内観やマインドフルネス」「瞑想」です。 …≫ 詳細ページ
内観
それらを克服する方法として、先日も寄稿した「内観」というキーワードも出てきます。
内観することによって、自分の中に探していた答えがきっと見つかる!、です。
■ 内観
内観とは、自分の意識やその状態に向き合い、観察することです。
自分の内面を見つめることによって、自己理解が深まり、心理的な変化に気づき、心の成長を促します。
内観の目的は、自己の心や思考、感情、感覚、身体的な感触などを客観的に観察することによって、自己の本質や心の変化やパターン、信念や信条、言動について深い洞察を得ることです。
内観は自己意識を高め、自己の思考や感情に気づき、それらを客観的に受け入れることを通じて、心の安定やバランスを取る手段となり得ます。
…≫ 詳細ページ
【参考】『高野山大師教会光寿支部』(外部リンク)
そして、不動明王真言「慈救呪」が「因果応報」というキーワードとともに、さらに聞こえてきました。
不動明王真言「慈救呪」
のうまくさんまんだ ばざら だん せんだまかろしゃだ そわたや うんたらた かんまん
こちらの記事のメインテーマ「三毒」(貪瞋痴)は、当サイトでもアクセスの多い重要なキーワードです。特にリライト記事として加筆・修正して再度公開していきます。(2023/09/04)