不動明王のお告げ

不動明王のお告げ | 2023年9月5日、本日のお告げ…、十善戒、口業

不動明王のお告げ(口業)

不動明王のお告げ

一人ひとりに伝えられている大切なメッセージ

2020年2月25日(火)、シアトル高野山(Seattle Koyasan Shingon Buddist Temple)へ表敬訪問のために渡米。その時、国際線で乗り合わせた三列前の席に座っていた男性乗客が急死。帰国後、「不動明王のお告げ」を授かるように…

本日のお告げ

本日の不動明王のお告げ

「うそをつくことなかれ、うそを広めることなかれ、人を中傷することなかれ」

(20230905AM5:15) 十善戒(口業)

本日は、早朝の勤行の時に上記の「不動明王のお告げ」、メッセージを授かりました。

この声を耳にした瞬間、十善戒「不妄語(ふもうご)・不綺語(ふきご)・不悪口(ふあっく)」が心の中に鮮明に思い浮かびました。

十善戒とは、十種類の善行を総称した戒めです。

十善業(じゅうぜんごう)、十善道(じゅうぜんどう)ともいいます。

十悪の否定形であらわします。

私たちは、身体(身)、言葉(口)、心(意)三業(さんごう)でいろいろなものを生み出します。

仏教では人間の行為のすべてを身(行為)、口(言葉)、意(心)の3種に分けて、私たちの「身・口・意」(三業)で、もろもろの悪(十悪五逆)をつくらないことの大切さを説きます。

なぜなら、私たちの日々の言動が業(カルマ)となって、三毒を生み出し、因果応報(善因善果・悪因悪果)によってその報いを受けるからです。

ドラマや小説の中では、他人の悪口や陰口を言ったばかりに、舌を切り落とされた者の話が出てくることがあります。

また、宮中では、秘密を知った女官が口封じのために、命を奪われる話などもあります。

まさに、「口は災いの元」ですね。

日常生活においては、ちょっとした一言や言葉遣い、言動が原因となって、人間関係にひびが入ったりすることもあります。

つまり、言葉の使い方しだいで、私たちの未来は、バラ色になったり、灰色になったりします。

私も、十善戒をお唱えして、「自戒」の大切さをあらためて見つめ直したいと思います。

三毒とは

昨日も当BLOGで書きましたが、心の迷いが執着という3つの煩悩(貪瞋痴=三毒)を生み出します。

私たちの心を惑わせる「欲望憎しみ無知」のことで、あらゆる不幸の原因です。

現在、対人トラブルを抱えていたり、人間関係で悩まれている方は、三毒を無毒化するために、日常の生活習慣や、心の持ち方、気持ちの切り替え方(方法)などを見つめ直してみてはいかがでしょうか。

そして、三毒から遠くに身を離す「心身の浄化」の実践をおこないます。

例えば、座禅や瞑想、礼拝、読経や真言を唱える、法話を聞く、お寺や神社に参拝する、四国遍路や各霊場を訪れるなどです。

また、瞑想(阿字観・月輪観)内観護摩を行じるなど専門的なものもございます。

特に、内観は自分の言動について省みる(良し悪しを考える)点が重要です。

もし悪いことをしたと気づいたら、素直にあやまり、謝罪することが大切です。

さらに、日頃の感謝の気持ちを誰かに伝える、お礼の手紙を書くなど素直な気持ちで「ありがとう」を伝えてみることなども「心身の浄化」になります。

そして、心が静かになったら、お仏壇に向かい金剛合掌を結び、心静かな時間をお過ごしください。

そうすれば、何を悩み、何に苦しみ、何が自分を不幸にしているのか、その原因が見えてくるはずです。

きっと、解決の糸口が見つかりますので根気強く頑張ってください。

 

三毒とは、心の安らぎや真の幸福を妨げる元凶、「貪(とん)・瞋(しん)・痴(ち)」の3種の煩悩(ぼんのう)をいいます。

貪欲(とんよく):欲望にまかせて執着し、むさぼること

瞋恚(しんい):思い通りにならないことに対し怒ること

愚痴(ぐち):物事の道理に暗く、妄念によって迷い苦しむこと

これらの感情や心の状態は、私たちの正しい判断をゆがめ、負の行動や感情を引き起こす原因です。

人々の心を乱し、苦しみや不安を引き起こします。

人の善心を害するので「三不善根」ともいいます。

欲望執着や不満を生み出し、憎しみは他者への怒りや敵意になります。無知は真実を見失わせます。

例えば、欲望に固執しすぎると不満や焦燥感を感じやすくなります。

欲望が肥大化すると、物質的な追求だけに満足できなくなり、人間関係で相手を精神的に支配したり、思い通りにコントロールしようとする強い感情が芽生えてきます。

また、憎しみは他者への敵意や怒りとして、暴力的な言動を生じさせ、時に凶悪な犯罪に走らせたり感情のコントロールができなくなります。

そして、この感情が支配すると、心には常に嫉妬や憎悪、苦しみや緊張感が渦巻き、人間関係を損ない、心を暗くします。

さらに、無知は真実を見失い、誤った判断や行動を導く原因です。無知によって私たちは自分や他者を理解することが難しくなり、誤解や誤解が生じる可能性があります。

これら三つの毒から解放されることで、心は平和で善意に満ちた状態におのずと近づきます。

三毒(さんどく)

衆生の善心を害するもっとも根本的な3種の煩悩を毒にたとえたもの。

教学用途していは(三不全根)と呼ばれ、また垢(けがれ)にたとえて三垢(さんく)ともいう。

三毒(さんどく)とは、貪瞋癡(とんじんち)のことです。

「三毒」. 中村元.『仏教辞典苑』第 二 版. 岩波書店,2002,p.396.

内観

■ 内観

内観とは、自分の意識やその状態に向き合い、観察することです。

自分の内面を見つめることによって、自己理解が深まり、心理的な変化に気づき心の成長を促します。

内観の目的は、自己の心や思考、感情、感覚、身体的な感触などを客観的に観察することによって、自己の本質や心の変化やパターン、信念や信条、言動について深い洞察を得ることです。

内観は自己意識を高め、自己の思考や感情に気づき、それらを客観的に受け入れることを通じて、心の安定やバランスを取る手段となり得ます。

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【参考】『高野山大師教会光寿支部』(外部リンク)

内観によって、自分の中に探していた答えがきっと見つかります!

内観しながら、信の炎(信じる力)を燃え上がらせ、不動明王真言「慈救呪」を唱え、自分を鼓舞してみてください。

すると、自己の心の中に巣くうネガティブな考え方や、負の感情がお不動様の火炎によって焼尽され、力強いやる気がみなぎってまいります。

不動明王真言「慈救呪」

ノウマクサンマンダ バザラ ダン センダマカロシャダ ソワタヤ 

ウンタラタ カンマン

因果応報・カルマ・三毒・三障四魔
不動明王のお告げ | 2023年8月25日、本日のお告げ…、因果応報2020年2月25日(火)、シアトル高野山(Seattle Koyasan Shingon Buddist Temple)へ表敬訪問のために渡米。その時、国際線で乗り合わせた三列前の席に座っていた男性乗客が急死。帰国後、「不動明王のお告げ」を授かるように…、謎に迫ります。...

こちらの記事のメインテーマ「十善戒」は、当サイトでもアクセスの多い重要なキーワードです。特にリライト記事として加筆・修正して再度公開していきます。(2023/09/05) …≫ 詳細ページ

【参考】『高野山大師教会光寿支部』(外部リンク)

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@kokei_amamiya
これまでチベットやインド、ネパールなど世界中の仏教・密教聖地を巡礼する旅をしてきました。そうして得た貴重な体験や経験をいかした様々な活動をおこなっています。希望の明るい未来を目指して共に前進!