不動明王のお告げ
一人ひとりに伝えられている大切なメッセージ
2020年2月25日(火)、シアトル高野山(Seattle Koyasan Shingon Buddist Temple)へ表敬訪問のために渡米。その時、国際線で乗り合わせた三列前の席に座っていた男性乗客が急死。帰国後、「不動明王のお告げ」を授かるように…
本日のお告げ
本日の不動明王のお告げ
「継続は力なり」
(20230906AM8:53)
本日は、仁和寺(京都)さんの梵字の講習会(澄禅流悉曇講習会)でした。
始まる前に、本堂や不動明王堂、大師堂を参拝しました。
その時に上記の「不動明王のお告げ」、メッセージを授かりました。
「継続は力なり」、何事もコツコツと続けて行えば、やがて成果となってあらわれます。
どんな小さな努力も、続けることが大切ですね。
実は、仁和寺さんの梵字の講習会を受講するようになって、三年の月日が経ちました。
この三年間の努力がやっと実を結び、来年の「悉曇灌頂」にて相伝のお授けを受ける資格を得ることができました。
そして、先日のお大師様の『三妄執は貪瞋痴 開けば百六十心 乃至八万の塵労なり』の御言葉がまた改めて浮かびました。
『三妄執は貪瞋痴 開けば百六十心 乃至八万の塵労なり』(秘蔵記)
迷いの執着は、貪り、怒り、愚痴の三つである。
これを詳細にすれば百十種の心になり、八万の煩悩となる。
第四 苦界編【煩悩】. 近藤 堯寛.『空海名言辞典』付・現代語訳. 高野山出版社,2002,p.421.
多分、油断することなかれというメッセージのように感じます。
つまり、貪瞋痴の三毒によって、希望の未来を台無しにしないために、日々こつこつと努力を積みなさいという叱咤激励のように感じます。
また、追加記事を出筆したいと思います。
三毒とは
三毒とは、「貪(とん)・瞋(しん)・痴(ち)」の3種の煩悩(ぼんのう)のことです。
人々の心を乱し、苦しみや不安を引き起こし、心の安らぎや真の幸福を妨げる元凶です。
人の善心を害するので「三不善根」ともいいます。
貪欲(とんよく):欲望にまかせて執着しむさぼること
瞋恚(しんい):思い通りにならないことに対し怒ること
愚痴(ぐち):物事の道理に暗く、妄念によって迷い苦しむこと
これらの感情や心の状態は、私たちの正しい判断をゆがめ、負の行動や感情を引き起こします。
欲望は執着や不満を生み出し、憎しみは他者への敵意や怒りを募らせ、無知は真実を見失わせます。
結果、十善戒に背くような乱暴な生き方、乱れた生活となります。
三毒(さんどく)
衆生の善心を害するもっとも根本的な3種の煩悩を毒にたとえたもの。
教学用途していは(三不全根)と呼ばれ、また垢(けがれ)にたとえて三垢(さんく)ともいう。
三毒(さんどく)とは、貪瞋癡(とんじんち)のことです。
「三毒」. 中村元.『仏教辞典苑』第 二 版. 岩波書店,2002,p.396.
三毒の影響
三毒を分かりやすくいえば、欲望、憎しみ、無知です。私たちの心を混乱させ、負の行動や感情を生み出し、不幸を招く元凶です。
例えば、欲望に固執しすぎることは、私たちを不満や焦燥感に追いやります。
欲望が支配すると、物質的な追求だけでなく、人間関係や自己評価においても満足感を見失います。
また、憎しみは他者への敵意や怒りの言動を生じさせます。この感情が支配すると、心には常に嫉妬や憎悪、苦しみや緊張感が広がります。
憎しみは人間関係を損ない、心を暗くする要因です。
さらに、無知は真実を見失い、誤った判断や行動を導く原因です。無知によって私たちは自分や他者を理解することが難しくなり、誤解や誤解が生じる可能性があります。
これら三つの毒から解放されることで、心は平和で善意に満ちた状態に近づきます。
三毒を克服する方法とは
座禅や瞑想、礼拝、読経や真言を唱える、法話を聞く、お寺や神社に参拝する、四国遍路などの霊場を訪れるなどです。
また、仏道修行などの専門的なものとして滝行や護摩行なども挙げられます。
特に、毎日の習慣として手軽にできるのが「内観やマインドフルネス」「瞑想」です。 …≫ 詳細ページ
内観
それらを克服する方法として、先日も寄稿した「内観」というキーワードも出てきます。
内観することによって、自分の中に探していた答えがきっと見つかる!、です。
■ 内観
内観とは、自分の意識やその状態に向き合い、観察することです。
自分の内面を見つめることによって、自己理解が深まり、心理的な変化に気づき、心の成長を促します。
内観の目的は、自己の心や思考、感情、感覚、身体的な感触などを客観的に観察することによって、自己の本質や心の変化やパターン、信念や信条、言動について深い洞察を得ることです。
内観は自己意識を高め、自己の思考や感情に気づき、それらを客観的に受け入れることを通じて、心の安定やバランスを取る手段となり得ます。
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【参考】『高野山大師教会光寿支部』(外部リンク)
そして、不動明王真言「慈救呪」が「因果応報」というキーワードとともに、さらに聞こえてきました。
不動明王真言「慈救呪」
のうまくさんまんだ ばざら だん せんだまかろしゃだ そわたや うんたらた かんまん
こちらの記事のメインテーマ「三毒」(貪瞋痴)は、当サイトでもアクセスの多い重要なキーワードです。特にリライト記事として加筆・修正して再度公開していきます。(2023/09/06) …≫ 詳細ページ