真言・陀羅尼・お経

不動明王真言 – 怨敵退散・怨敵調伏の真言

皆さん、こんにちは。

今回は、明王の中心的存在である不動明王の「怨敵退散・怨敵調伏の真言」についてお話ししたいと思います。

ご存じのように、不動明王は除災招福、怨敵退散や悪魔調伏、厄除けや厄払いに霊験を発揮する明王の中心的存在です。

不動明王の真言は「ノウマクサンマンダ バザラ ダン センダマカロシャダ ソワタヤ ウンタラタ カンマン」(慈救呪)です。

この真言を心の中で静かに唱えることで、内面の強さと心の安定を得ます。怨敵に対しては、その強大な力によって、悪意や害意を跳ね返し、私たちを守ります。

また、怨敵が現れたとき、恐れや不安に支配されずに不動明王の真言を唱えることで心の平穏が保たれます。

※ 怨敵が目の前に現れると、心が乱れれば、呼吸が浅く早くなり、交感神経の働きによって立毛筋(りつもうきん)が収縮し毛が立ち、体が小刻みに震え始めます。いわゆる武者震いです。護摩祈祷の時にも起こります。

そして、自らの内なる力を信じることで、困難な状況に立ち向かう勇気が湧き起こります。

ただし、真言を唱える際は、慎重さと敬意を忘れてはいけません。不動明王は他の仏様と同じようにとても尊い清浄な存在です。

そこで、私たちはただ単に怨敵を攻撃するためだけに「憎しみや怒り」の心に支配された状態で真言を唱えてはいけません。

トラブルが円満に解決するためには、自分の心を仏様のように清浄に保つことがとても大切です。

さらに、不動明王の真言を唱える際には、静かな場所で心を落ち着けることが重要です。

深い呼吸を繰り返し、「内観」(自分を見つめなおし)、心の奥深くから真言を唱えます。

信じる心と真摯な気持ちが、真言の潜在的なパワーを高める鍵です。

したがって、怨敵を退散させるためには、悪意や怨みを捨て、慈悲の心を持つことをけして忘れないようにしてください。そうすれば、自分だけでなく、周囲の人々との関係も改善され、おのずと平和がもたらされます。

不動明王の真言の力を最後まで信じ、心を清らかに保ちながら、怨敵退散の願いを込めて真言を唱えてみてください。きっと不動明王の強力な加護を感じます。

一心に真言を唱えれば、やがて現実に。

幸せと安らぎが皆さんと共にありますように。

※ご注意:宗教や信仰には個人差がありますので、この内容を信じるかどうかは各自の判断にお任せします。

ABOUT ME
@kokei_amamiya
これまでチベットやインド、ネパールなど世界中の仏教・密教聖地を巡礼する旅をしてきました。そうして得た貴重な体験や経験をいかした様々な活動をおこなっています。希望の明るい未来を目指して共に前進!