祈りの十三仏真言

祈りの十三仏真言-特別編(光明真言)

光明真言

祈りの十三仏真言(光明真言)

この度の震災で私たちが何かできることをと思い、

十三仏真言をお唱えします。

※ 十三仏真言の特別編として「光明真言」をご紹介します。

● 光明真言

おん あぼきゃ べいろしゃのう まかぼだらまに はんどま じんばら

はらばりたや うん

仏前勤行次第より

※ 宗派や諸寺院、地域などによって真言や陀羅尼、お経の唱え方や作法などに相違がございます。

この度の令和6年能登半島地震により被災されました皆様に衷心よりお見舞い申し上げます。

一日も早い復旧、復興を心よりお祈り申し上げます。

高野山大師教会光寿支部・支部長 天宮光啓

高野山大師教会光寿支部 事務局

光明真言について

光明真言書籍:『梵字手帖 』(徳山 暉純/木耳社)

光明真言は、正式名称を不空大灌頂光真言(ふくうだいかんじょうこうしんごん)といいます。

密教における重要な真言の一つです。

密教経典である『不空羂索神変真言経』や『不空羂索毘盧遮那仏大灌頂光真言経』に説かれ、大日如来の根本真言とされています。

五智五佛の功徳を具現化し、あらゆる苦難から救済し、悟りの道へと導く力があるとされています。

光明真言の功徳

光明真言は、さまざまな功徳があるとされています。主な功徳は以下の通りです。

  • 一切の罪障を消滅する
  • 病苦や災難を除く
  • 福徳や智慧を増長する
  • 悟りの道へと導く

光明真言の唱え方

光明真言は、十三仏真言と一緒に唱えると相乗効果が期待できます。

また、金剛合掌を結びながら唱えると願い事が成就しやすくなるとされています。

  1. 数珠を左手首にかけ、親指と人差し指で数珠を軽く持ちます。
  2. 合掌し、心を落ち着かせます。
  3. 真言をゆっくりと、一字一句丁寧に唱えます。
  4. 唱え終わったら、合掌して感謝の気持ちを捧げます。

光明真言は、大変功徳があるとされていますが、より多くの功徳を得るためには、毎日お唱えすることをお勧めいたします。

光明真言の効果をさらに高める方法

光明真言の効果(霊験・功徳)をさらに高めるためには、毎日決まった時間に唱えたり、他の真言と組み合わせてお唱えされることをお勧めします。

特に、十三仏真言などと一緒に唱えると相乗効果が期待できます。

また、金剛合掌を結びながら唱えると願い事が成就しやすくなるとされています。

  • 毎日決まった時間に
  • 一定回数
  • 他の真言と一緒に
  • 金剛合掌
  • 瞑想

光明真言は、大日如来の根本真言であり、さまざまな功徳があるとされています。毎日唱えることで、心身ともに安らかになり、悟りの道へと進むことができるでしょう。

十三仏とは

祈りの十三仏

十三仏とは、故人の追善供養のために死後四十九日間(七七日:しちしちにち)に祭祀する仏・菩薩などのことです。

十三仏は、古来より死者の魂を守護してくれると広く信仰されてきました。

■ 十三仏

死者の追善供養のために初七日から始まる七七(四十九日)、百カ日、一周忌、三回忌、七回忌、十三回忌、三十三回忌の〈十三仏事〉それぞれにわりあてられた仏・菩薩をいう。

最初から順に不動、釈迦、文殊、普賢、地蔵、弥勒、薬師、観音、勢至、阿弥陀、阿閦、大日、虚空蔵である。

中国の十王思想から発展してきたもので、いずれも冥王の本地仏とされる。地蔵十王経にははじめの十仏事のみが説かれるが、日本では中世以降にあとの三仏事が加わり、十三仏信仰が成立した。

「十三仏」. 中村元.『仏教辞典苑』第 二 版. 岩波書店,2002,p.480.

※ 仏教では死後に巡る世界として「六道」を説いています。地獄、餓鬼、畜生、修羅、人間、天上です。

金剛合掌

金剛合掌(最強真言の唱え方) ※ 金剛合掌を結び、真言を唱えてみてください。

十善戒

十善戒

仏教の十善戒は、仏教徒が守るべき10の戒律です。

三業(さんごう:身口意)で造るもろもろの罪(つみ)や咎(とが)を十善に導く戒めです。

殺生をしない、盗みをしない、不倫をしない、うそをつかない、うそを広めない、人を中傷しない、貪欲にならない、怒らない、愚痴を言わない、間違った考え方をしないです。

十善戒の教えをよく守り、よく保つことで、心身の汚れが払われ煩悩(三毒)が断ち切られると、自ずと幸せに近づいていきます。

五智如来(五つの神秘の力)

五智如来(ごちにょらい)とは、大日如来・阿閦如来・宝生如来・観自在王如来(≒阿弥陀如来)・不空成就如来の五智五佛、五つの智慧(法界体性智、大円鏡智、平等性智、妙観察智、成所作智)のことです。

五智如来

● 法界体性智(ほっかいたいしょうち):真実の智慧

● 大円鏡智(だいえんきょうち):ありのままに映し出す智慧

● 平等性智(びょうどうしょうち):平等であることを知る智慧

● 妙観察智(みょうかんざっち):正しくとらえる智慧

● 成所作智(じょうしょさち):完成させる智慧

■ 五智如来

密教の説く仏の具備する5種の智慧。仏教一般でいう大円鏡智・平等性智・妙観察智・成所作智の四智に、法界体性智(真理の世界の本来の性質を明らかにする智慧)を加えたもの。大日如来の備える智を5種に分けたものとも。また阿閦・宝生・阿弥陀・不空成就・大日の5如来にそれぞれの智が配せられるもの(五知如来)とも解釈される。

「五智」. 中村元.『仏教辞典苑』第 二 版. 岩波書店,2002,p.337.

 

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@kokei_amamiya
これまでチベットやインド、ネパールなど世界中の仏教・密教聖地を巡礼する旅をしてきました。そうして得た貴重な体験や経験をいかした様々な活動をおこなっています。希望の明るい未来を目指して共に前進!