愛染明王とは
愛染明王は、密教における明王の一尊です。
梵名をラーガ・ラージャ、「愛欲の王」といった意味があります。
愛欲は、人々の心に生じる強い欲望や強欲、貪欲を指します。
恋愛や結婚、復縁、恋人やパートナーへの肉体的な欲求、物質的な執着や精神的な欲望などです。
そうした「愛欲」(愛染)を浄化し覚りへと導く明王です。
特に、不動明王や孔雀明王と並び、霊験や功徳、加持力によって守護し、私たちに多大な恩恵や福楽を与えてくださる、「運命」を大きく開運させ、幸福へ導く尊格です。
愛染明王の功徳
愛染明王は、恋愛成就や縁結び、復縁、結婚・良縁、出産などに大変ご利益があるとされています。
以下のような「功徳」、現世利益(げんぜりやく)を授かれるとされています。
● 恋愛成就や縁結び、復縁・結婚・良縁
● 縁結び・子孫繁栄・子授け(子宝)・安産など
● 悪病や難病、あらゆる災難を除く
● 財運・金運を高め、資産・財産を増やす
● 福楽や福徳を授かる
● 周囲から尊敬され愛される(敬愛)
● 怨敵退散、人間関係を良好へ導く
現世利益(げんぜりやく)
神仏の恩恵や信仰の功徳(くどく)が、現世における願望の実現として達成されること。
「現世利益」. 中村元.『仏教辞典苑』第 二 版. 岩波書店,2002,p.290.
開運の鍵を握る重要な人物がいる
以前、ある不妊治療をされているご夫婦のご依頼で、愛染明王真言を100日間連続して唱え、愛染明王の「子宝成就」の護摩を厳修しました。
すると、ある日、ご依頼者から吉報が届きました。
あらためて、愛染明王尊の霊験・功徳は、縁結びとしての男女の縁だけにとどまらず、親子の絆も授けてくださることをあらためて強く感じました。
また、愛染明王真言には子宝に恵まれる縁(病院や漢方薬、いろいろな方法など)をお導きくださる、そのことも強く確信しました。
さらに、運命の人と出会う、人生を大きく変える開運のキーパーソンとなる人物と巡り会うための大切な縁も結んでくださいます。
開運の「鍵」を握る運命の人はすぐそばにいる
人生における開運のキーパーソン(開運の鍵を握る運命の人)は、すぐそばにいます。
私の経験ですが、今からもう約20年ぐらい前に高野山で出家しました。
その時に出会ったのが、ひとりの留学僧だった今の兄弟僧(兄弟弟子)です。
その出会いをきっかけに、チベットやインド、ネパールなど世界中を巡礼する旅にでかけるようになりました。
そして、大変貴重な経験をたくさんすることができました。
さらにいろいろな仏縁も授かることができました。
今の僧侶としての私があるのは、前世からの深い仏縁でつながっている兄弟僧をはじめ、他のたくさんのみなさんのおかげです。
運命を知る・変える、成功や発展、開運するヒントやコツとは
ヘロドトスの言葉、”人間の運命は自分の魂の中にある”、これは一体何を意味しているのでしょうか。
私の個人的な意見ですが、六道(地獄道、餓鬼道、畜生道、修羅道、人間道、天上道)や六道輪廻、輪廻転生や生まれ変わりは本当にある。
そう強く信じています。
ですから。「死」は終わりではなく、次の新しい始まりだと確信しています。
因果応報、善因善果・悪因悪果の理(ことわり)、宇宙の真理、森羅万象の法則によって次の来世が、宿運・運命が決まります。
宇宙の真理とは、まさしく大日如来です。
大日如来真言に、すべての謎や秘密を解き明かす「重要な鍵」が秘められています。
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愛染明王真言|運命はそれぞれの魂に刻まれている
運命はそれぞれの魂に刻まれている
The destiny of man is in his own soul. (人間の運命は自分の魂の中にある)
※ ヘロドトス : 前五世紀。ギリシャの歴史家。ペルシャ戦争『歴史』九巻
■ 虚空蔵菩薩真言 / 虚空蔵求聞持法 / アカシックレコード
その昔、真言宗の開祖・弘法大師は、御厨人窟(みくろど:高知県室戸市)で「虚空蔵求聞持法」(虚空蔵菩薩の真言を百万遍唱えるという大変厳しい修行)をおこなった際に、明けの明星(明け方東の空にかがやく金星)が口の中に飛び込んでくるという不思議な体験をされました。
そして、大悟徹底(一切の迷いを断ち切り、絶対の真理と一体になること)なされ、菩薩として衆生救済の道にその生涯を捧げました。
虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)の梵名は、「 アーカーシャ・ガルバ(虚空の母胎)」といいます。
広大無辺、無量の智徳と福徳で衆生を救済する菩薩です。
なお、宇宙誕生以来のすべての存在について、あらゆる情報が保管・記録されているという概念の言葉に「アカシックレコード」があります。
”アカシック”は、虚空蔵菩薩の「虚空」(アーカーシャ)が語源と考えられています。