内観とは、自分の意識やその状態に向き合い、観察することです。
内観は、自分の内面を見つめることによって、自己理解や心理的な変化、あるいは成長を促すために役立ちます。
自己理解とは、文字通り「自分を理解すること」です。つまり、「自分を知ること」です。
内観が習慣化すると、心の中が整理され、本来の「自分軸」がしっかりと定まってきます。
また、自己の思考や感情に気づき、それらを客観的に受け入れることで、心の安定や心のバランスが整い、思い通りの人生を送ることも夢ではありません。
内観の目的と効果とは
まず、内観をはじめるにあたり、目的=理由(なぜそれをおこなうのか)を明確にすることで、さらに内観の効果を実感しやすくなります。
内観の目的は、自己の思考や心の状態などを客観的に観察することによって深い洞察を得ることです。
内観の目的
内観の目的は大きく分けると3つあります。
1.自己啓発や自分磨き
自己の能力向上や精神的な成長を目指すために。
2.問題解決
人間関係(親子・夫婦・兄弟、嫁姑・親族、上司部下・友人など)の悩みや対人トラブル、酒、ギャンブル、借金地獄、非行、うつ病、不登校、ひきこもりなどさまざまな悩みを解決するために。
3.自己発見
人生の意味や生きる目的を見つけるために。
「どんな境遇にあっても、幸福に生きる道がある」、そのことを知るためにおこないます。
内観の効果
内観の効果にはいろいろあります。要約すると下記の3点が挙げられます。
① 自己の思考パターンや心の癖に気づき、自己理解が深まり、問題解決の道が開く。
② 自己の感情や思考に対する受容を通して、対人関係の改善につながる。
③ ストレスや不安が軽減し、心身の健康増進。生きる力、生かす力。
内観の具体的なやり方
1. 静かな場所を見つけ、楽な姿勢で座ります。
2. 自分の過去の行動や経験を、一歩下がって見つめ直します。
3. その時の自分の感情や考え、行動を具体的に思い出します。
4. 相手の立場に立って、自分の行動や経験を振り返ります。
5. 自分の行動や経験から、何を学んだかを考えます。
内観とマインドフルネスとの違い
マインドフルネスとは、今この瞬間に起こっていることに注意を向け、判断や批判をせずに、ありのままを受け入れることです。
内観とマインドフルネスの違いは、以下の通りです。
内観は、過去の行動や経験を振り返ります。
マインドフルネスは、今この瞬間に起こっていることに注意を向けます。
内観は、自己理解を深めることを目的とします。
マインドフルネスは、心の安定やストレス解消を目的とします。
内観は、マインドフルネスの一種であるとも言えますが、内観はマインドフルネスよりも、過去の行動や経験を振り返ることに重点を置きます。
まとめ
内観は、自己理解を深め、諸問題の解決や対人関係の改善、さらに、健康増進などの効果が期待できる瞑想です。
自己理解とは、「自分を理解すること」、「自分を知ること」です。
マインドフルネスとの違いは、過去の行動や経験を省みることによって、改善や自重(自らを重んじること)する点をみつめながら、自己の感情や思考に対する理解を深め、本来の自分(潜在能力)を引き出すために何が必要かを発見する方法と言えます。
静かな場所や、リラックスできる時間を見つけ、人生をより有意義で素晴らしい時間に変えることが可能です。
それでは、最後下記に、内観の効果を最大限に引き出すために目的と効果をもう一度まとめておきます。
お役立ていただければ幸いです。
内観の目的
※ 目的を明確にすることで、内観の効果を実感
自分磨き、悩みや問題の解決、新しい自己を発見
内観の効果
※ 効果を実感できれば、継続、習慣化し、さらに効果が高まります。
自己理解の深化(受容力が高まる)、諸問題やトラブルの解決、心身の健康増進