心の中に「祈りを捧げる神聖な聖域」を築く
当方の「護摩祈祷」の特徴のひとつに、ご依頼をいただいてから護摩の当日までそれぞれの諸願が必ず叶うように真言を唱えて「功徳」を積むがあります。
※ 功徳・・・善行よって将来や来世にもたらされる果報(幸・福)
願主それぞれの願い事に応じた個別の真言や陀羅尼、お経などを一心に念じます。
たとえば、病気平癒であれば、薬師如来真言です。
また、厄除け・除災招福には不動明王真言、
そして、以前ある不思議なできごとがあってからは十一面観音真言を唱えるようにしております。
さらに、昔チベットやインド、ネパールなどの密教寺院などで鍛錬を積んできたこと、
また、四国霊場で感応した摩訶不思議な霊験・功徳のある特別な真言などもいろいろと。
チベットの巡礼や四国霊場で九死に一生を得るできごとがございました。
そうした貴重な体験を通して得た摩訶不思議な現象は、現在の科学ですべてを説明できるわけではありませんが、こうした人智を超えた偉大なる力(加持力)を信じることはとても大切だと強く感じます。
チベット語で巡礼を「ネーコル」といいます。
この言葉には、聖地という意味があります。
つまり、祈りを捧げる神聖なる場所、という大切な意味が込められているのです。
そして、その条件には3つの大切な柱(拠りどころ)が必要とされています。
それが身体(身)・言葉(口)・心(意)です。
夢や希望、願いや願い事を諸神仏に伝えるためには何が必要でしょうか。
我われ密教修行僧は、身と口と意(心)を深く重ね合わせ深く瑜伽します。
そして、一人ひとりの願い事が必ずよい方向へ向かって進み、諸神仏の加持力を得て叶うように一心に念じます。
換言すれば、心の中に「祈りを捧げる神聖な聖域」を築き上げます。

わが身を清浄に保ち、信心を失わず、自分自身の内に秘められた無限の可能性を信じ、真言や陀羅尼、お経を一心に唱え続ける。
すると、やがて、それは想像の枠を超えて現実となり、希望の未来へ続く扉が静かに開きはじめる。