道開き不動尊

天宮光啓

新しくものごとを始める時、難局に当たって行き詰まった時、祈念すると「おかげ」をいただける。

 

数年前、四国八十八カ所霊場開創1200年の時に歩き遍路の通し打ちに出かけた。

 

連日の猛暑、強雨や豪雨、台風にも遭遇した。

 

ちょうど折り返しのこのお不動様のおられる岩屋寺あたりが…

 

一番辛く長く、何よりも心細く感じた。

 

そんな時に、このお不動様のお姿が目に飛び込んできた。

 

艱難辛苦、人生には悲しみ、苦しみ、嫌なこと、予期せぬこと、いろいろな出来事に遭遇する。

 

時に、心が折れそうになってすべてを諦(あきら)めてしまいそうにもなる。

 

しかし、そんな時こそ人生で何が正しいのか、何が大切なことなのか、何が清くて、何が尊いことなのか、

 

何が一番かけがえのないものなのかを静かに見つめてみたい。

 

春夏秋冬、あれから数年の歳月が流れた。

 

おかげをいただいたあのお不動様に、またお会いできた。 「ようおまいり」、ふとそんな声が聞こえたように感じた。

 

合掌

 

皆さん、おはようございます。

 

写真は、第45番札所岩屋寺の「道開き不動尊」です。

 

先日は、四国遍路のちょうど折り返しにあたる第44番札所大寶寺や、第45番札所岩屋寺、そして、松山市内へ向かいながら各札所も参拝してきました。

 

思い起こせば、四国八十八ヶ所霊場開創1200年の時に、約一カ月間をかけて通し打ちを、母の追福菩提を祈る旅でもありました。

 

猛暑日が連日続き、特に、修行の地とされる高知県では豪雨や台風に何度も遭いながら…、 途中何度も諦めてしまいそうに、逃げ出してしまいそうにもなりました。

 

そんな時に、いろいろな方々から心温まる励ましの言葉や、たくさんの「お接待」を受けました。

 

まさに、おかげを頂戴して無事に最後まで歩き通せました。

 

しばらくしてから、高野山の奥之院へ、お大師様にそのことをご報告に。

 

心の中に小さな安息を、澄み渡るような静けさを感じたのを今でもよく覚えています。

 

お不動様のあの厳めしいお姿や、激しく燃える光背の火炎は…、本当はとてもやさしく、慈悲深く、清く尊い私たちの心の奥にある「自心」の象徴のようにも感じました。

 

また、今年の夏あたりに機会をみつけてあのお不動様へ会いにでかけてみたいです。

 

それでは、本日も仏と共に。

 

仏に成る道、仏道精進。

 

光啓 九拝

 

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