チベット寺院の堂内では、ヤクバターのロウソクが灯され、僧堂の壁に描かれたいろいろな仏画が浮かび上がり、消えを繰り返します。
中でもひときわ目を引くのが「六道輪廻図」(地獄・餓鬼・畜生・修羅・人・天
)です。
その中心には、三毒(貪・瞋・痴)の象徴、三つの動物の姿(鳥・蛇・豚)が描かれています。
三毒とは苦しみの根本的な三つの煩悩のことです。
三毒とは、続きをよむ…
● 貪:必要以上に求めるむさぼりの心・・・鳥
● 瞋:怒りの心・・・蛇
● 痴:愚昧や無知の心・・・豚
「因果の法や空性を理解せず、幸や不幸の因果を知らず、何が幸福をもたらし、何がその幸福を妨げ不幸を招くのか。自己に執着し、無明の迷いの中で何度も生死を繰り返す」、
「この世とあの世は“映し鏡”です。この世にあることはあの世にも存在します。あの世にあることはこの世にもあるのです。六道輪廻も然り…」。
早朝の瞑想の時に、ふと昔に聞いたラマ僧のその言葉が思い浮かんできました。
それでは、今夜「やさしい瞑想法」講座でまた仏教のこうしたお話もいろいろと。