六波羅蜜とは、悟りに至るために必要な「布施(ふせ)・持戒(じかい)・忍辱(にんにく)・精進(しょうじん)・禅定(ぜんじょう)・智慧(ちえ)」という六つの修行のことです。

 

悟りのことを少し難しくいうと「無上正等覚」(むじょうしょうとうがく)、「阿耨菩提」(あのくぼだい)、「阿耨多羅三藐三菩提」(あのくたらさんみゃくさんぼだい)などともいいます。六波羅蜜の実践によってこうした彼岸(悟りの世界)に到るとされています。

 

■ 六波羅蜜

布施波羅蜜

施すこと。三毒の貪る心や、惜しむ心を退けること。

持戒波羅蜜

戒律を守ること。社会のルールや規範を尊重すること。

忍辱波羅蜜

忍耐。耐え忍ぶこと。三毒の瞋恚(しんに)の心を遠ざけることをいいます

精進波羅蜜

努力すること。鍛錬・修行すること。

禅定波羅蜜

特定の対象に意識を集中させて心の乱れを静める。心を落ち着かせ精神を統一すること。

般若波羅蜜

三毒の癡(無明・愚痴)を追放し、仏教の究極目的である悟りの智慧をえることです。

※ 三毒:貪欲(貪り)・瞋恚(怒り)・愚痴(無知)

 

布施(ふせ)・持戒(じかい)・忍辱(にんにく)・精進(しょうじん)・禅定(ぜんじょう)・智慧(ちえ)。この六つの大切な修行に励むと、おのずと迷いの此の岸から、さとりの彼の岸へと渡ることができるとされています。

 

布施は、惜しむ心を退けること、持戒は戒律をよく守って行いを正しくすることです。忍耐は怒りやすい心を治め、精進は怠惰な心をなくし、禅定は散りやすい心を静め、智慧は愚かな暗い心を明らかにすることです。
布施と持戒とは、城を作る礎(いしずえ)のように、修行の基(もと)となり、忍辱と精進とは城壁のように外難を防ぎ、禅定と智慧とは、身を守って生死(しょうじ)を逃れる武器となって、その甲冑(かっちゅう)に身をかためて敵に臨むことができます。。

 

施した後で悔いたり、施して誇りがましく思うのは、最上の施しとはけしていえません。施して喜び、施した自分と、施しを受けた人と、施した物と、この三つをともに忘れるのが最上の施しとされています。

 

正しい施しは、その報いを願わず、清らかな慈悲の心をもって、他人も自分も、自他ともに「さとり」にと願うものでなければなりません。

 

そして、たくさんの功徳を積むためにも布施波羅蜜のそれぞれに六種の供養をしていくことがさらに大切となります。

 

当方の仏道修行会では、こうした供養もきちんと執り行いながらさまざまな行法などを行じていきます。

 

合掌

 

天宮光啓ブログ「六波羅蜜」より