人生、誰でも道に迷うことがあります。
そんな人生の岐路に立った時、思い出したい大切な言葉がございます。
「ここに一(ひとり)の沙門あり、余に虚空蔵求聞持法を呈す。その経に説かく、もし人、法によって真言百万遍を誦ずれば、すなわち一切の教法の文義、暗記することを得と。ここに大聖の誠言(じょうごん)を信じて、飛焔(ひえん)を鑚燧(さんすい)に望む。阿國大瀧獄に躋(のぼ)り攀(よ)ぢ、土州室戸崎に勤念(ごんねん)す。谷響きを惜しまず、明星来影す」(『三教指帰』巻上)
これは、人生の岐路に立たされた空海が、24歳の時に自らの進む道を決意し、宣言した”言葉”です。
当時、官吏採用試験の年齢制限は25歳とされていました。
空海に立身出世を望んでいた家族や親戚たちの思い、
空海自身の気持ち。
その狭間で苦悩しながらも、自分の進むべき道を見つけた一人の沙門の力強い姿がそこにあったように感じます。
今年は宗祖弘法大師御誕生1250年です。

『いのちよ 輝け~大師の みこころと共に~』
法会期間:令和5年5月14日(日)~7月9日(日)高野山真言宗 総本山金剛峯寺HPより

コロナの影響で途中となっていた歩き遍路をまた再開したいと思っております。
残りの人生、残された時間、限りある命を大切に、お大師様のように心が大きく広く豊かになる生き方を目指してさらに仏道精進。
それぞれの授かった「いのち」を共に輝かそう!
相互供養 相互礼拝 自利利他
生かせいのち
南無大師遍照金剛
合掌 沙門光啓 九拝

● 第1番:霊山寺、釈迦如来(のうまく さんまんだ ぼだなん ばく)
● 第6番:安楽寺、薬師如来(おん ころころ せんだり まとうぎ そわか)
● 第73番:出釈迦寺、釈迦如来(のうまく さんまんだ ぼだなん ばく)
● 第75番:善通寺、薬師如来(おん ころころ せんだり まとうぎ そわか)
● 第77番:道隆寺、薬師如来(おん ころころ せんだり まとうぎ そわか)
(敬称略・順不同)